約3,000本の燃えるような紅葉が美しい永観堂

京都府にある禅林寺は、東山の麓に建つ閑静な古刹。通称、永観堂と呼ばれるお寺です。京都の随一の名所です。秋になると永観堂の紅葉狩りを楽しむために、全国からたくさんの参拝客が訪れ普段は静かな禅林寺も賑わいを見せます。

目次

禅林寺の境内には、約3,000本のモミジが植えられています。11月中旬以降になると赤く染まったカエデが鮮やかに境内を彩ります。その美しさから、別名『モミジの永観堂』と称されています。

【「永観堂」最大の魅力】茶屋から眺める放正池の紅葉

「永観堂」の特長

秋になると、約3,000本のイロハモミジ、オオモミジが、境内の放正池(ほうしょうち)を囲う庭園を中心に目に焼き付くような鮮やかな彩りを加えます。紅葉が、境内の景色全てを紅く染め上げる様子は、永観堂でしか味わえない絶景といっても過言ではないでしょう。赤いモミジだけでなく、所々に黄色いモミジ、青いモミジがあります。それらが、紅葉のアクセントとなり、秋色に深みを増している様子も言い尽くしがたい美しさです。広い境内を散策していると、枝垂れ紅葉や池に映る逆さ紅葉、苔に散る紅葉など情調的な雰囲気を感じられる紅葉を鑑賞できます。

「永観堂」の紅葉狩りを楽しむために知っておこう!

【事前準備や確認が必要なこと】

  • 拝観料は季節により変更するので、事前に公式ホームページで確認する必要があります。
  • 寺宝展期間中は、拝観規制があるので確認が必要です。

【禁止事項】

  • 境内での一脚、三脚の使用
  • 堂内の文化財の撮影
  • ペット同伴での境内入山
  • 境内での飲食
  • 境内での喫煙

おすすめの場所

①臥龍廊(がりゅうろう)

永観堂_臥龍廊

山の斜面にそって講堂を繋ぐ階段です。

【おすすめの理由】屋根の反りが、龍の背中に似ていることから名付けられた廊下です。釘を一本も使わずに作り上げられてた建築技術の凄さは一見の価値あり。また、ここから眺めるモミジの枝葉が美しいと評判。残念ながら、紅葉のシーズンは渡ることができません。しかし、廊下を見ることはできるので、建築美とモミジのコラボを垣間見するのもよいでしょう。

②晶子歌碑

放正池の北西のあたりにあります。

【おすすめの理由】放正地を挟んで山上の多宝塔の風景を楽しめます。山中の紅葉が、多宝塔を包み込んでいる様子は絵巻物語を見ているかのよう。その他にも、池に浮かぶ弁天社にかかる錦雲橋と紅葉の風流な風景をカメラに収めることができたり、水面に映る逆さ紅葉を撮れたりと、色んな切り方で永観堂の紅葉を撮影できます。

③多宝塔

境内で最も高い若王子山の中腹にあります。

【おすすめの理由】山の上から境内を見下ろすと、境内一面を色鮮やに彩る紅葉が目の前に広がっています。燃えるように赤く染まった紅葉の眺めは、身も心も紅く染まってしまいそうなぐらい情熱的な光景です。

④阿弥陀堂

モミジに囲まれるように立つお堂です。

【おすすめの理由】阿弥陀如来像が、安置されている本堂です。木造のお堂と紅葉が見事に調和し、美しい景観を作り出しています。他の境内の紅葉の景色とは異なり、しっとりと落ち着いた雰囲気の景色を堪能するこることができます。

⑤茶店

放正池の向かいにあります。

【おすすめの理由】永観堂の紅葉に圧倒されながら紅葉狩りをしていると、意外と疲れます。順路に従って紅葉狩りをしていると、丁度良い場所に茶店があります。野点風になっており、お団子やお茶をいただきながら放正池のカエデを観賞できます。毛氈の敷かれた椅子に腰掛けながら、紅葉狩り。束の間ですが、雅を体験できます。

⑥楓橋

放生池から流れる小川にかかる小さな橋です。

【おすすめの理由】小川の上に覆いかぶさるようにカエデが植えられています。小川沿いには緑色の苔が絨毯のように生えています。緑の苔に落ちる真っ赤なモミジ。そのコントラストの美しさは格別です。また、静かに流れる小川に散りゆくモミジも風流で、平安情緒を感じさせる光景です。

853年(二寿3年)に、空海の弟子である真紹(しんしょう)が尊像を安置。真言宗の道場としたのが始まりです。現在は、浄土宗西山禅林寺の総本山です。本堂には、阿弥陀如来像が安置されています。禅林寺の阿弥陀如来像は、非常に珍しいお姿をしています。顔を斜め後ろに向けているため、”みかえり阿弥陀”と呼ばれています。国の重要文化財にしてされており、ぜひ手を合わせて欲しい仏像です。お寺には、『絹本着色山超阿弥陀図』など多くの国宝が所蔵されています。毎年11月には、寺宝展も開かれます。永観堂の紅葉も11月からはじまるので、11月の永観堂には魅力がいつも以上に詰まっています。境内はななり広いので、見学の際は、1時間半ぐらいの時間をしっかりとって、ゆっくりと回るのがおすすめです。

「永観堂」の公式ホームページ】永観堂禅林寺

アクセス

住所:京都府京都市左京区永観堂町48

【車で行く場合の豆情報】

・お寺に駐車場がありますが、秋の混雑時は駐車ができません。

・お寺の周辺には数か所コインパーキングがあります。しかし、紅葉シーズンは、ほぼ満車。空きを待つのは至難の業といえます。

・お寺が推奨していえる駐車場は、約1㎞はなれた京都市営の『岡崎公園駐車場』。歩いて15分の場所にあります。ここもシーズン中は非常に混みます、開場待ちをして止める覚悟が必要かも。

・紅葉シーズンは、門前の道路は一方通行。歩いている参拝客が非常に多く、道幅も狭め。運転にはとても神経を使います。

【公共交通機関で行く場合の豆情】

〈市バスを利用の場合〉

「南禅寺・永観堂道」下車、徒歩で約3分です。

〈地下鉄を利用の場合〉

東西線「蹴上駅」下車、徒歩で約15分です。

【たび風<https://tabikaze.ave-volando.jp/>】は、旅行の計画をするさいの参考情報の提供を目的としています。
従って、【たび風】に掲載内容に基づく旅行の募集、手配及び取り次ぎ等に関する提供依頼やお問い合わせは一切お受けできません。
また、【たび風】に掲載の情報は取材時のものであり、変更されている可能性があります。

最新の情報を各施設等でご確認ください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次