熊本県天草市の下島に建つ「崎津カトリック教会」。静かな洋角湾の中の海辺には、小さな漁村集落があります。日本家屋が建ち並ぶ漁村集落に突如として、ゴシック様式の西洋建築の教会が現れます。その美しさは”海の天主堂”と称されます。
暗灰色の尖塔が、天を突くように建つ「崎津カトリック教会」。ゴシック建築でありながら威圧感がまったくなく、むしろ日本家屋との共存をしている様子が不思議な光景です。
崎津カトリック教会の特徴
「崎津カトリック教会」は、天草下島の南西部に位置する羊角湾(ようかくわん)の側に建っています。崎津の港の風景を一段と際立たせる「崎津カトリック教会」は、『海の天主堂』と呼ばれ称賛されています。教会は、重厚な佇まいのゴシック建築。尖塔の上には、十字架が掲げられています。そんな「崎津カトリック教会」は、かつて厳格な絵踏みが行われた場所に建てられているという歴史的な背景を抱えている教会です。
「崎津カトリック教会」を見学するために知っておこう!
【事前準備や確認が必要なこと】
- 内部見学には、事前の予約が必要
- 教会敷地内での撮影は利用許可が必要です。撮影する場合は、10日前までに天草宝島観光協会へ申請書を提出しておきましょう。
【禁止事項】
- 教会内部の写真撮影は禁止
おすすめの場所
①教会公園

「崎津カトリック教会」の対岸にあるちょっと漁港に張り出した公園です。
【おすすめの理由】日本の古い木造家屋の中に建つゴシック建築の教会建物が、とても印象的に見える公園です。「教会公園」は、崎津集落全体を見渡すには最高のロケーション。崎津を訪れたぜひ立ち寄っておきたい場所です。
②堂内

西洋建築にもかかわらず、国内でも数少ない畳敷きになっています。
*画像は堂内を映しているポストカードです。
【おすすめの理由】堂内は、漆喰の白と暗灰色のアーチ状の梁がとても清らかな雰囲気を醸し出しています。さらに、ステンドクラスから溢れる光が、穏やかな空間を作りだしています。祈りの場として重要な役割を果たしてきた様子を感じることができます。
③祭壇

禁教時代に厳しい絵踏みが行われた位置といわれています。
【おすすめの理由】キリスト教徒に対する激しい弾圧が、実際に行われていたという歴史を垣間見ることができます。
【崎津カトリック教会】の詳細情報
禁教が解かれた約15年後の1888年に、崎津神社の下に木造の崎津教会がまず作られました。現在のゴシック洋式の建物は、1934年にフランス人宣教師のハルブ神父の時代に再建。教会は、ハルブ神父の強い希望で、弾圧の象徴である絵踏みが行われた吉田庄屋役宅跡に建てられることになりました。
教会が建つ漁港一帯は、1996年(平成8年)に日本の渚百選『キリシタンの里 崎津』に選ばれています。さらに、2001年(平成13年)には、日本のかおり風景百選『河浦 崎津天主堂と海』にも選ばれています。「崎津カトリック教会」は、禁教時代の歴史と建築の美しさを知ることができる興味深い教会です。
滞在時間の目安
約30分です。
「崎津カトリック教会」についての公式HP⇒熊本県公式観光サイト もっと、もーっと!くまもっと。

アクセス
住所:熊本県天草市河浦町崎津539
*カーナビを利用する場合、『住所』または『施設検索』で検索します。
*教会には専用の駐車場がありません。教会から徒歩3分以内の範囲に無料駐車場があるのでそれを利用します。
〈熊本市内からのアクセス〉
国道266号線経由で約2時間40分
〈九州自動車道を利用〉
松橋ICから約2時間10分
〈天草空港からのアクセス〉
約45分
【公共交通機関でのアクセス】
〈産交バスを利用〉
*「本渡バスセンター」から乗車。
「一町中央」で乗り換えて、「教会入口」で下車します。
バス停から徒歩で約1分で到着です。
*「富岡港」→「本渡バスセンター」→「一町田中央」で乗り換え。
「教会入口」で下車します。
バス停からは徒歩で約1分です。
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